「自由が丘の街が、多様な方々にとってより優しい街となるように」 玉川聖学院にて、Bmapsを活用したバリアフリー街歩きイベントを開催しました

2018.03.26

カテゴリ

3月7日、玉川聖学院高等部の1・2年生50名と、 自由が丘 商店街にて「バリアフリー街歩きイベント」を実施しました。きっかけとなったのは、「 自由が丘 の街が車いすユーザーにとって、もっと優しい街になってほしい」という同校の生徒で車いすユーザーのTさんの願いでした。

バリアフリーの地図をみんなで作りたい


玉川聖学院高等部2年生のTさんとOさんは、2017年の夏休みを利用して、 自由が丘 広小路商店街の店舗の入口の段差の有無や、店内の広さなどの調査を自主的に行い、模造紙に「バリアフリーMAP」を作成しました。

自由が丘 商店街のバリアフリマップ

Tさん「 自由が丘 は、オシャレなお店が多くて、休日もよく遊びに来るくらい好きな街です。ですが、坂が多くハードの面では整っていないことも事実です。私が私の視点で、 自由が丘 のバリアフリーマップをつくり、まずは学校内からバリアフリーの意識を高めていきたいと思いました」

車いすユーザーにとって、 自由が丘 の街がもっとやさしい街になってほしい、という思いの一歩はここから始まりました。

そして2017年9月、東京ミッドタウンで開催されたイベントに参加した、TさんとOさん。そこに出展していたBmapsのブースに偶然立ち寄り、バリアフリーの地図がアプリを使って作れることを知りました。

Tさん「Bmapsに出会ったとき、率直に嬉しかったです。誰もが気軽にバリアフリー情報を共有できる仕組みがあれば、車いすユーザーがもっとスムーズに外出できると思ったからです」

Oさん「イベント後、Bmapsのサイトを見ていた時に、Bmapsを使った街歩きイベントがあることに気づきました。周りのみんなにも、街のバリアフリーについて知ってもらうチャンスだと感じ、私たちの学校でも開催したいと思いました。それからすぐ先生に伝えて、ミライロさんにもお話をしに行きました。私たちの思いに共感して、念願を叶えてくださった、先生やミライロさんには本当に感謝しています」

今回のイベントは、訪れる人に優しい商店街を目指す「 自由が丘 商店街振興組合」(加盟店数:1,310店余)や、産業能率大学の学生で構成され自由が丘の“街の案内人”として活動している「セザンジュ」のご協力も得て、開催しました。

 

誰もが快適に過ごせるためのバリアフリーは、みんなが求めていること


自由が丘 にある玉川聖学院でバリアフリーイベントを実施する様子

「この街歩きを通して、車いすユーザーにとって、どんな状況がバリアになるかを知ってほしいです」。
街歩きイベントは、TさんとOさんの挨拶からスタートし、講義に移りました。

講義では、弊社の飯田が、バリアフリーとユニバーサルデザインの説明や社会に存在するバリア、Bmapsの投稿方法、車いすの使用方法などをお伝えしました。

飯田「入口の段差の解消など、ハードのバリアを改善することは大切です。さらにスタッフによる入店サポートやお声掛けなどのソフトの面のバリアを解消することは、素晴らしいことです。最近では、多様なお客様に配慮したお店は増えてきています。だからこそ、そうしたバリアフリー情報があることを発信して、外出をすることに困難があった方々に届けていく必要があります」

誰もが快適に過ごせるためのバリアフリーは、誰か1人ではなく、みんなが求めているものです。
自分の行けたお店の情報をBmapsに投稿することが、他の誰かにとっての「行ける」に繋がります。

 

車いすの視点から見える景色は……?


自由が丘 商店街を街歩きする様子

街歩き調査は、8グループに分かれて行いました。
参加した学生は、車いすに乗って街を歩いてみると、普段見ている景色とは全然違う風景が広がっていると語っていました。

高等部2年生「高さが1メートルくらいの棚にある商品は見やすかったのですが、それより高い棚にあるものは見えづらかったです。」

高等部1年生「レンガ造りの床がガタガタしていて、歩きづらかったです。景観を美しくするために敷かれているレンガが、車いすユーザーを不自由にさせてしまうことを実感しました」

セザンジュの学生「車いすユーザーにとって、どんな状況が不安に感じるのかを体感することができました。セザンジュは街の案内人なので、Bmapsにバリアフリー情報を投稿し、またBmapsを広めることで、訪れる人にとって優しい自由が丘をつくっていきたいです」

 

ハードは変えられなくても、ハートはすぐに変えられる


バリアフリーイベントの振り返りの様子

振り返りでは、車いすに乗り街歩きをした気づきや感想、Bmapsに投稿した車いすユーザーにおすすめのお店について発表してくれました。

グループA「車いすユーザーに勧めたいお店の特徴は、入口に段差がないこと、床がフラットなこと、エレベーターが設置されていることなどがあります。商業施設のお店は、これらの設備が万全に整っていました」

グループB「バリアフリー調査をしていて、驚いたことがあります。入口の段差が3段あり、扉が引き戸の中華料理屋さんを見つけた時、入るのを諦めましたが、お店の人が扉を開けてくれて、車いすを持ち上げてくれました。ハード面でバリアがあっても、配慮をしてくれるスタッフがいれば、行けるお店は増えることに気づきました」

ハード(環境や設備)を変えることは、時間やコストがかかりますが、ハート(人の対応)はすぐに変えることができます。この中華料理屋さんのような優しい配慮が広がってほしいと感じました。

 

 自由が丘 を、誰にとっても優しい街へ


イベント開催後、発起人のTさんとOさんはこう語っていました。

Tさん「バリアフリー情報を集めることは、車いすユーザーにとって、外出の不安が少なくなり、行ったことのない場所に、一歩を踏み出すための希望になります。車いすユーザーにとって、何がバリアになるのかを知ってもらえたことが、とても嬉しいです。今後もBmapsにバリアフリー情報を投稿していきます」

Oさん「多くの方々のサポートがあり、今回街歩きイベントが開催できました。力を貸してくださった皆さんに感謝しています。今後も、若い世代が率先してバリアフリーの意識を高めていけるように動いていきます」

バリアフリーイベントに参加した生徒の集合写真

自由が丘 にある、高校・大学・商店街の皆さんが参加してくださった今回のバリアフリー街歩きイベント。 自由が丘 の街が、さらに多様な方々が訪れやすい街になるきっかけになればと願っています。
玉川聖学院、産業能率大学、 自由が丘 商店街の皆さま、本当にありがとうございました。

 

人気記事